<コラム>TOEICはいる?いらない?
みなさん、こんにちは!
メルボルンの現地エージェント【U&I global】のManabuです♪
以前の記事では、世界で認められている英語の資格としてIELTSやケンブリッジ検定をご紹介いたしました。
英語の試験にはIELTS、Cambridge、TOEFL iBT、BLUTS、PTEなどなど、様々あります。
今回は日本で英語の試験といえばもっとも有名な「TOEIC」についてのお話です。
個人的には不要と思っていますが、客観的に有効かどうかという点で触れていきます。
ではまず最初に一つ。
日本でTOEICを勉強している人、上級と言われる方も多々いますが、疑問に思いませんか?
なぜ日本人は英語が話せないんでしょうか。
日本ではいまだTOEICが主流
日本で英語力が高いかどうかの基準というとなにかと出てくるのが「TOEIC」ですよね。
ただ、多くの方がすでに経験をしているかと思いますが、このTOEICというテスト、実は韓国人を除いてほとんどの国の方が知らない試験で、オーストラリアや他の英語圏では英語力を測る基準として認められていない資格になります。
現状、日本では就職活動 や人事評価基準の中にもTOEICのスコアを入れている会社も多く、英語が関わる業務への適正を測る基準となっています。
日本では依然としてTOEICが英語の一般的な指標となっているのは事実であるため、アピールとして900点などハイスコアを持っていることは一定のアドバンテージになります。
この一点においては、TOEICのスコアを取ることはその分野でのキャリアを目指す場合には大切といえます。
TOEICで測れる英語力
英語の勉強のご相談でTOEICについても時々お話があるのでお伝えしているのですが、まず最初に一度考えていただきたいこととして、
求められているのは英語の実力であってTOEICのスコアではないということです。
確かに、前述したとおり日本ではTOEICが主流なのでもちろんあればベターです。
しかし、現実の世界で認められるキャリアやスキルとして大切なのは「英語が実際に使えるかどうか」という点です。
そして、根本的なお話として、みなさまが求めている/求められていることは
TOEICのスコアではなく英語の実力そのものをあげること
つまり、英語がもっとできるようになることではないでしょうか。
テストのスコアというのは実力を示す一つの指標です。
そして、その指標が自分が求めている、または、求められているものを示すのに適しているかが重要になります。
そこで「なぜTOEICは世界では認められていないのか」という点ですが、それはテストで測る英語力が何なのかという点にあります。
そして、その測られているもの(スコア)が現実の課題をクリアするのに参考になるのかどうかが基準として採用されるかどうかの判断になります。
【TOEICで測られる英語力】
ご存知の通り、一般的に基準とされているTOEICにはスピーキングもライティングもありません。
※認知度は低いですが、TOEIC Speaking & Writingというものは存在します。
極論ではありますが、「全く英語が話せなくても満点が取れる」=「満点でも全く話せない可能性がある」ということになります。
もちろん、実際はそこまではなりませんが、往々にして点数と(求められているという意味での)英語力が比例していないというのはよく聞くお話であり、事実、そういった方は多数いらっしゃいます。
以前、日本のTV番組で「800点=ネイティブレベル」と言っていたのを見ましたが、実際に英語圏で生活をされて本当にそう感じる方がどれほどいるのか疑問です。
また、思い浮かべていただきたいのですが、「スピーキングが上手」な方が日本人は他国に比べて少ないのではないでしょうか。
でも不思議ですね。
できなくてもTOEICではハイスコアが取れて「英語ができる人」になれるんです。
【就職・転職・ビジネスシーン】
就職・転職活動で英語をアピールするのであれば、英語力を求められる仕事がターゲットになります。
実際に英語を使わないポジションであれば、どれだけ英語を推しても意味がないですよね。
仕事の業務で何を使うのかですが、リーディング&リスニングはもちろん、スピーキングもライティングも必須です。
電話やメール、交渉やプレゼンなど様々な場面で必要になります。
英語をアピールするからには英語を使う現場での働きを期待されます。
それもカジュアルな会話だけでなく、ビジネスで、です。
TOEICはハイスコアですが、スピーキングやライティングはやってないんで勘弁してください、とはならないですよね。
余談①
たまにいるのですが、「実際求められるのは日本語訳がほとんどです」と言う方。
それ、、、日本で勉強してできてる人かなりいませんか?
大学受験での英語は主に精読と翻訳であり、海外経験がなくても多くの方ができています。
競争率は非常に高く、それこそ有名大学卒業している方が有利になる状況です。
また、グローバル化が進んでいるビジネスシーンにおいて、外国人や外国企業との関わりはどんどん増えています。
言語のスキルが重宝されるのは、それが「コミュニケーション」のツールであり、コミュニケーションはビジネスで最も大切な能力の一つとされているからです。
翻訳のみで発信ができない状態をコミュニケーションと認められるでしょうか。
結局TOEICはやった方がいいのか
誤解を避けるために申し上げますが、決して就職などにおけるTOEICを否定しているわけではありません。
大切なのは、TOEICのハイスコアを取ることではなく、英語の実力を伸ばすことが本質的な課題であるということです。
採用段階で有利だからと言って、現場に出て使えない、期待はずれとなることのほうがキツイと思いませんか?
将来の就職活動やキャリアを含めてご相談される方が最近では多いのですが、やはりTOEICの勉強をした方がいいのではないかとのご相談があります。
結論から言うと、「わざわざTOEICの勉強をしなくてもいい」です。
根本的でシンプルな話ですが、実践的な英語力(みなさまが想像される英語ができるという状態)があがればTOEICの点数は取れます。
つまり、TOEICにこだわらなくてもいいのです。(満点を取りたいのであれば別ですが)
余談②
就職活動とTOEICについて調べるとよく出てくるのですが、「就職活動で使えるTOEICの基準」みたいな解説をしている方を見かけます。
400点以下は出さない方がよい
500点以下は英語を学ぶ努力ができるという姿勢が示せる
600点以下は英語を勉強しているアピールになる
700・・・
正直、人材コンサルタントとしても英語コンサルタントとしても全く信用できないレベルの人なんだろうといった感想です。
就職活動で英語をアピールする基準は
1.英語を使うポジションであること
2.自分で英語に自信があること
3.客観的に評価されていること
であり、点数によって評価が変わるという問題ではありません。
そういった考え方はやりたいことを決めず、とにかく多数の企業へアプライしまくるという非常に非効率でストレスのあるやり方で、英語以外のアドバイスについても信憑性の低さを感じます。
では英語の勉強は何が有効なのか
将来のために英語を勉強されたい方へは、「根本的な英語力を上げる」ことができるケンブリッジ検定やフォーマルで高度なアカデミック英語を学べるIELTSなどをご紹介しています。
※詳細は別の記事をご参考ください。
IELTSやケンブリッジは日本では使えないのでは?
この質問は非常に多くいただいております。
確かに認知度はTOEICに比べて劣っていますが、着実に受験者数も伸びてきています。
正直、全く問題ないです。
むしろTOEICこそその効果に疑問を持っている方が増えているのではないでしょうか。
「英語を使うポジション」を募集している会社で、人事担当者がTOEIC以外の資格を知らないなんてことがあるでしょうか。
仮に知らなかったとして、調べないなんてことはないでしょう。
前職で本社時代に人事部の仕事や資料をたくさん見てきましたが、人事部はしっかりと調べています。
社内でも人気部署ということもあり、やはり優秀な人が集まる部署です。
少なくとも採用担当の係長クラスなら間違いなく知っているか調べます。
もしそれで知らないとしたら「英語は大した採用ポイントじゃない」「英語がいらない仕事=推しても意味がない」と判断できるのではないでしょうか。
実際にビジネスで通用するレベルの英語を習得して、その指標としてグローバルスタンダードの基準である資格を提示する、これで通用しないということを想像することの方が難しいのではないでしょうか。
少なくとも、本当に身につけている実力を示すことはできるという最も重要な点が押えられているかとも思います。
結論としては、依然として日本ではTOEICが主流であり、英語力の判断基準として絶大な指標となっていることは事実です。
なのでアドバイスとしては、「英語をしっかり勉強して、帰ったらサクッと受験しちゃってください」です。
英語を勉強する際には、大切なことを見失わずに、限られた時間を有効に使っていきましょう。
英語の学習についての具体的なご相談はオフィスまたは下記からお気軽にいただけます。
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【TOEICって世界ではどうなの?】
オーストラリアに来てTOEICを知らない人がほとんどだと気づいた方も多いと思います。
なぜでしょうか?
特に根拠はありませんが、一般的な感覚として「英語ができる」=「英語でコミュニケーションが取れる(話せる)」ではないでしょうか。
なので、スピーキングやライティングなど、意思疎通を図る部分も必要であるのは明らかなので、それが測られないのであれば魅力的ではないですよね。
※決してTOEICは意味がないとういうことではありません。ただ足りないと思われていることです。
また、英語圏では学校の入学基準でTOEICを採用している学校はほとんどありません。
4つのスキル全て必要なのになぜに2つだけ?という至極当然の疑問があるからです。
そのため、TOEFLやIELTS、Cambridgeなどが主な基準として設定されています。
実際に、TOEIC700点で大体Intermediateレベルです?(わたしです)
海外派遣の基準でよく上げられるのが650とか750とかですが、それで海外派遣されたらって想像つきますよね。
もちろん、そういった人たちはその後努力されていることと思いますが、キャリア採用の場合はもっと風当たりが強いでしょう。
【なぜ日本でそんなに有名なの?】
TOEICの受験者割合は50~60%が日本人だからです(約20%が韓国人)。
つまり受験者全体の70~80%が日本人と韓国人なので、そのほかの国ではほとんど受けられていないというのが現実です。
え?じゃあなんで日本人はそんなに受けてるの?
簡単です。
企業から求められてるからです。
英語ができる基準としてTOEIC650以上とか、800以上優遇などとしている会社が多いため、必要ならやろうとなるわけで。
これは完全にわたしの推測ですが、「日本人が高得点を取れる英語のテスト」として広まったのではないかと思っています。
日本で勉強してきた英語とテストがマッチしており、英語が話せなくてもハイスコアを取れるため、学校での英語を勉強してきた人が優位に立てる理想的なテストだったのではないか、というのが「マナブセオリー」です。
二度目ですが、完全に推測です。
スベっているところは完全にスルーです。
それはさておき、苦手なことから目を背けてもできるようにはならないので、実世界で通用するようになるにはしっかりとスピーキングやライティングもレベルアップが必要です。
本当に必要なのは何かを大切にすれば、やるべきことははっきりするのではないでしょうか。
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